A012 カプローニCa.60の胴体パーツは当社で曲げ加工を施しています。
元のパーツです。ステンレスSUS430、0.2mm厚。
中央で折り曲げます。ここまで当社で加工済みです。
薄い材料なので、つまむと自然にカーブがつきます。3列の翼を接着なしではめ込んでいくと、この形状で固定されます。
後ろから見たところ。裾広がりも、自然に形作られます。
よく見ると、折り曲げたというより、丸めたという感じにアールがついています。ここをお客様に正確にやってもらうのは非常に難しいです。「中央」の目印としてミゾを入れると、曲げた時、簡単にちぎれてしまいます。いろいろなバージョンでテストしましたが、最終的にはジグをつくって当社で曲げる以外にないとの考えに至りました。専門のプレス工場に依頼すると最終価格がとんでもないことになりそうなので、
エンジニア ポケットベンダーを加工してジグを作りました。購入したのは2023年1月です。発売まで半年テストを繰り返したことになります。購入したものをそのまま使うと、けっこうパーツの表面にキズがつきます。先端の「刃」をほしいアールに磨き上げ、当て板にはテープを貼ってパーツを守ります。ぴったり中央にセットできるように、左手のほうのベンダーには位置合わせのための板を貼り付けています。