おかげさまで当社は創業25周年目に突入しました。
これもひとえにお客様の励ましのおかげです。
1996年発売の第1作、1/48フォッカーDr.1から順に、企業向けOEMなど市販品しなかったものも含めて、全製品をアップしていきます。
ぜひおつきあいのほどを。
作品No.1
1/48フォッカーDr.1
(A001, 1996年)
1996年3月の発売以来、改変なしでずっと販売を続けています。
図面はPCを使わず、墨による手描きです。このために大判のドラフター(製図台)を購入しました。
実際のパーツはこの図面の1/4サイズです。
手描きによる誤差を最小にするため、大きめに描いた図面を縮小撮影して版をつくるのです。
当社のパーツは、真鍮板を設計図の通りに溶かすフォトエッチングという手法で生産されます。
フォトエッチングするためには同じ版を2枚描き、真鍮板をはさみ込みます。
パーツわくは18x15cm
パーツ番号や模様は、ハーフエッチングと呼ばれる手法で刻印できます。
2版の片方だけ文字を描き、もう1版は単にプレートの絵を描きます。
つまり上下2版は微妙にデザインを変えているのですね。
ハーフでないところはぴったり合わせるために
半透明のトレーシングペーパーを重ねて下版の図をなぞります。
なぜフォッカーDr.1か?
初めてフォッカーDr.1の実物を見たのは、タミヤ勤務時代の1993年でした。
ニュールンベルクトイフェアを視察した際にミュンヘンのドイツ博物館に立ち寄ったのでした。
もともと第一次大戦機は子供のころから米レベルの1/72プラモ、グンゼ産業のジュラルミン模型など作っていて大好きでした。
よちよち歩きのプリミティブな機械が好きなんですね。自分でも作れそうでしょ?
あとは、ひとりの設計者の考えが全体に表れている機械のいさぎよさ。
なかでもフォッカーDr.1の3枚翼に惹かれます。
それに、やはり人、物語ですね。
フォッカーDr.1のパイロットで有名なのは、その騎士道精神でレッドバロンと呼ばれたマンフレート・フォン・リヒトホーフェン。
弟とともにドイツの誇るエースであった彼も、最後は撃墜されてしまいます。
では、組み立てていきましょう。
日英2か国語の説明図つき。
おすすめ工具です。
下から
カッターナイフ
タミヤ・デカールピンセット
瞬間接着剤(さらさら流れるタイプ)
使い古しのカッターナイフ(後述します)
金属なのにカッターナイフで切り取れます。
ハーフエッチング手法により、ブリッジと呼ばれるパーツ支え(プラモのゲートにあたる)を薄くしているんです。
カッターマットの上で、プチっと切ってください。
デザインナイフは刃が弱いのであぶないです。フツーのカッターでやってください。
ニッパーも使えません。厚めの刃が隙間に入らないように設計しています。
ニッパーの場合はパーツわくごと持ち上げる必要がありますね。
その際、切った跡の近くを持って、ケガをする恐れがありますので
カッターを採用しました。
「金属の折り紙」
エアロベースのコンセプト通りの設計になっています。
ただ折っていくだけで、胴体ができあがります。
そのために柔らかい真鍮を使っています。
リブ(翼骨)をひとつひとつはめ込みます。
基本的に接着剤は使いません。
しっかり止めておくために瞬間接着剤を流し込んでおくと安心です。
瞬間接着剤で困るのは、白く曇ることと、つけすぎることですね。
曇る原因はいろいろあるようですが、ごく少量であれば曇る前に固まってしまいます。一石二鳥の方法です。
ビニールやフォルダの上に瞬間接着剤を少量だします。
使い古しのカッターナイフですくいとります。
パーツの合わせ目にそっとあてると、流れ込んでいきます。
この方法だと、余計につけることがありません。
つけすぎたら、紙片をあてて吸い取りましょう。
部分ごとに仕上がりました。
3枚翼のため、けっこうボリュームがありますね。
ネームプレートの塗り方はこちら
設計したものの、小さすぎてくっつけにくいので
説明図ではオプション扱いになっているパーツがあります。
パーツNo.27 エルロンホーン 左右翼につけます。
パーツNo.27 エレベーターホーンも左右に。
パーツNo.28のラダーホーンは1個です。
1/48フォッカーDr.1(A001, 1996年)