ル・プリウールのグライダーとは
フランスから派遣されていた青年士官ル・プリウールが、田中館博士や相原知大尉らと作り上げたグライダー。
エンジンのない実験機で、ロープでつながれた自動車に引かれて浮揚しました。
明治42年(1909年)12月26日、東京上野の不忍池では高度8~10mで滑空したとのこと。
(「航空事始 不忍池滑空記」村岡正明著より)
ル・プリウールを作る
まずは簡単に全体図を描いたあと、パーツ構成を考えます。
1/72(翼長10cm)、1/100(7.2cm)、1/144(3.6cm)から
今回は1/72にします。
厚み0.3ミリの銅製エッチングを前提に設計してみました。
スケッチを元にイラストレーターでパーツを描きます。
このままエッチングで銅に置き換えることもできますが、
寸法の間違い、組み立てできない構造等、必ず失敗があります。
考えをまとめるためにも最初の試作はペーパークラフトで作ります。
セブンイレブンの普通プリントを使います。
ペーパークラフトといっても、今回はタミヤのプラ板(0.3mm)で作ります。
スプレーのりでプラ板にコピーを貼り付けます。
ひたすら切り出します。折り曲げる予定の箇所には、軽くナイフで線を入れておきます。
6個の車輪は、F001ライトプレーンのアルミ製タイヤを流用します。
パーツごとにタミヤセメントで立体的に組んでいきます。
実際のパーツ(銅)で組んでいる感覚を想像しながら。
立体になったパーツを合わせていきます。
画一的で組み立て中に飽きてこない構造になっているかも確かめながら。
自分で「おもろい!」と言う言葉が発せられればよし。
複葉なので、なかなかのボリュームになりました。
胴体間の糸張りをしてみました。キット化した場合に説明書で糸張りをどこまで指示するかも
考えておきます。やり過ぎず、楽しいところで止めておくと。
下翼のエルロンは操縦かんで左右ともパタパタ動かせたら面白いですね。
銅で試作するときにやってみましょう。
プラ棒でけん引ロープを再現。
滑空高度8~10mを再現するスタンドを作りました。
棒の先にマグネットをつけています。
翼の裏にもマグネットを接着。プチっと載せるだけで滑空シーンが
出来上がります。