ツェッペリンLZ1号のエレベーター

ツェッペリンLZ1号は、船体から吊るされた錘(おもり)を前後に移動させることで
重心位置を変えて、頭上げと頭下げを調整しています。
1900年7月2日の初飛行直後に、この仕組みは大きく変更されましたので
詳しい資料は見つかりません。

LZ1の飛行について素晴らしいサイトを作られたBill Welker氏に協力を仰ぎました。

その方のアドバイスを元に、上昇&下降の方法を描きました。

まずは水平状態。
ワイヤーの左端は船体に固定されています。
また、中央の錘(おもり)も固定されています。

(錘は300kgあります。防水の砲弾型ケースに入っていました。
着陸(着水)の際に、湖に錘ごと沈んでしまわないようにとの配慮だと考えられます)

 

上図は上昇時を表しています。
ボート型のコクピットが前後に吊るされています。
このうち、前方のコクピットにツェッペリン伯爵が乗り込んで
操作したと思われます。
ワイヤーを伸ばすほうにレバーを開けると、
錘は船体後方へと移動します。
結果、頭が上がり、上昇姿勢になります。

 

逆にワイヤーを巻き込んで錘を前方に移動した図。
頭が下がり、下降姿勢となります。
前後とも最大傾斜角は5度と記述が残っています。

 

以上が基本的な仕組みですが、
ワイヤーの取り回しなど、こまかい点は不明です。

下の実機画像ではワイヤーは船体(骨組)を通過しています。
この点からBill Welker氏は、ふたつのプーリーを介して
ワイヤーは頭上から操縦者へと導かれていたのではないかと
推測しています。