試作中のストーク。
パーツ状態。
日本大学の人力飛行機、ストーク。
1977年、2093.9mの直線飛行に成功した世界記録更新機です。
STORK。コウノトリ号。かの木村秀政先生が名付け親です。
長く国立科学博物館の収蔵庫に眠っていた機体が、
今年5月にグランドオープンする科博廣澤航空博物館(茨城県)に展示されることになりました。
当時のチーフ設計者・石井潤治さんから当社に資料図面が届きましたので
さっそく記念モデルの設計に取りかかります。
石井さんからいただいた資料より。
製作中のストーク。
バルサという軽い木で作られています。
エクアドルから良質のバルサを取り寄せたそう。
材料選びは大事ですね。
手前がチーフ設計者の石井潤治氏。
当社のPUFFIN(J002)の実機設計者でもあります。
バルサの骨組みに雁皮(がんぴ)紙を貼ります。
今回、科博廣澤航空博物館展示のために機体を修復する必要があったとのことですが、当時と同じ雁皮紙はすでに作られておらず、代替品を使ったそうです。
コクピット。フレームはクロモリです。こちらは専門の職人がロウ付けしました。アメリカの人力飛行機の寝そべり型(リカンベント)に対して、乗り方はふつうの自転車と同じ姿勢です。
チーム エアロセプシーの極楽とんぼもこの形式ですね。
パイロットの動きが見えるのは人力飛行機ならでは。模型でも再現したいですね。
後ろ姿。美しい。
翼長21m。
1/144スケールでは15cm弱です。
さて、どう料理するかな。
ご期待ください!
ストークについて書かれた本が発売されました。人力飛行機ファンならぜひ手に取ってみてください!