量産に際して、最後の課題、心柱の上部の加工が解決しました。
法隆寺五重塔には、塔の中心に「心柱」が設置されています。
地面から建物てっぺんまでは八角形の断面、
その上は円錐の柱となっています。ここには相輪と呼ばれる飾り輪がつきます。
いったい、この輪の取付はどういう仕組みになっているのか?
円錐の心柱に、管と輪が順に差し込まれているのですね。
9本の管の内径は、円錐に合わせて1.0~2.8mm。
心柱の生産には、それだけの精度が求められます。
これを量産してもらえる加工業者は見つかりませんでした。
近い製品は帆船模型ということになりますが、関連メーカーにたずねると、
ジグ(型)を手作りして削っていた職人が引退してしまったということでした。
というわけで、「職人」でもある私が自分で量産することにしました!
動画にまとめました。ぜひご覧ください。