長らく品切れとなっていました
● 1/1000 エッフェル塔(E001・30cm高)と
● 1/500 エッフェル塔(S001・60cm高)を再生産しました。
タイムリーなことに今日はエッフェル塔の日。
1889年3月31日に行われた落成式を記念しています。
もともとエッフェル塔は、同年5月より開催されたパリ万博のシンボルとして建てられました。
ギュスターブ・エッフェル率いるチームがコンペに勝ち抜いたのでした。
他社の提案は、伝統的な石造りの建物。
対するエッフェル側は、当時使われ始めた鉄骨を提案。
それ以前、エッフェルは鉄骨の橋も造っています。その経験を元にわずか2年余りの工期で建てられたエッフェル塔は、
現在に至るまで幾度かの改修を受け、細部の様子や外観の色も変化しています。
当社のエッフェル塔は、創建当時の飾りを再現しています。
4つのエッフェル塔
信じられないことに当初の計画では、パリ市内に4つの塔が建つことになっていたとか。
世界各国から万博に訪れた人たちが、塔をみて東西南北がわかるようにとのこと。
結局、塔はひとつになりましたが、2階(欧州では1階)には東西南北に建物が設けられます。
北東にはロシアンレストラン、南西はアメリカンバーとなっていました。
(他にフレンチレストランと劇場がありました)
1/500 エッフェル塔ではその4つの建物を再現しています。
(画像はロシアンレストラン)
エッフェル塔の解体
エッフェル塔は万博終了後には解体される契約となっていました。
解体されずに済んだのは、大戦前に進化しつつあった無線の電波塔として役立つと見いだされたからです。
当時は世界一高い建物でしたから、気象観測にも利用されました。
エッフェル塔と航空機
塔の上階にはギュスターブ・エッフェルの自室が設けられ、航空機に関する研究も始まりました。
独自の風洞で得られたデータを元にエッフェル型と呼ばれる翼型(リブ)のシリーズが公表されました。
例えば、
エッフェル 10型は「ライト1903フライヤー」と名付けられていますし、
エッフェル 428型は「ブレリオ」となっています。
リブ形状は実際の各機のものとは異なっていますから、ライトやプレリオがエッフェルのデータをそのまま利用したとは思えませんね。
ここは要調査です。
エッフェル塔とエアロベース
当社の創業は1996年。E001 エッフェル塔の発売は7年後の2003年でした。パリ市から与えられた資料は、この画像と簡単な外形スケッチのみ。
というわけで、
現地取材を行い、1年かけて設計しました。
右:2003年9月、試作品を携えてエッフェル塔を取材
左:トロカデロ広場で、試作品と実物を比べる
こうして完成した1/1000 エッフェル塔(E001・30cm高)は改良を加えて現在まで生産を続けているロングセラーです。
2013年には倍サイズの1/500 エッフェル塔(S001・60cm高)を設計。地上階から昇る斜め式のエレベーターを追加しました。
このエレベーターはアメリカ製で、当時はセーヌ河を利用した水力発電により動いていました。
南麻布のフランス大使館の庭で
再生産分を公式ストアに出品します。
● 1/1000エッフェル塔(E001・30cm高)・・・在庫8個
● 1/500エッフェル塔(S001・60cm高)・・・在庫1個
週末のお楽しみににいかがでしょうか。
エアロベース 岩見慎一でした。